田中の胃袋in the city

主にホテルやUSJ、映画やゲームについて書きます。稀にそれ以外の題材も扱いますが、基本的にエンタメ重視でやっていきます。

仮面ライダージオウ 555編(6話)感想!草加と巧のドラマ!流星塾や真里も登場!!!

こんにちは!

 

第7話からはウィザード編が確定し、益々盛り上がる仮面ライダージオウですが、個人的に第6話(555編)がこれまででベストの回だったことを、ここにご報告します。いや、そもそも僕が仮面ライダー555が好きというのもあるんですが、それを差し引いても客観的に見てよく出来た内容だったと思います。

 

あくまでメインはオリジナルキャラのドラマ!

 

さて、これは毎度のことですが、ジオウは歴代のライダーを登場させつつも、あくまでメインはジオウの物語です。それが今回の場合は、5話、6話に登場するオリジナルキャラクターのドラマにスポットが当てられています。だから極端な話をすると、555どころか、これまでのジオウを見ていなくても楽しめる内容になっています。

 

そしてこのドラマの内容が非常に555らしいんです!

 

今回の敵であるキャラクターは、自分のせいで事故で死んでしまった彼女を救うため、アナザーライダーになり他の人を犠牲にして彼女に命を与え続ける。こんな生活を15年間続けていた、という設定です。

 

そして生かされ続けた彼女は、自分のためにこれ以上アナザーライダーに罪を重ねて欲しくなく、このあたりのドラマが非常に555らしいんです。

 

出てくるキャラクターがどいつもこいつも人間味に溢れていて、アナザーライダーを倒してハイ終了とはいきません。ラストの切ない余韻はまさしく仮面ライダー555で味わってきたもの!

 

草加と巧!どうやって物語に絡む?

 

さて、そんなオリジナルキャラクターのドラマに、どうやって草加と巧が絡んでいくのか・・・ですが、その答えは流星塾にあります。流星塾とは仮面ライダー555の本編で非常に重要になる養護施設のことです。これまで仮面ライダー555は何かと優遇されていて、他作品でもスポットをあてられることが多かったですが、流星塾に言及したのは今回が初めてではないでしょうか。

 

今回登場するオリジナルキャラクターの2名は、なんと流星塾の人間だったという内容になっています。ここで草加が絡んでくるわけです。草加と言えば同じ流星塾の人間に対しては強い仲間意識を持っています。そして今回のエピソードでは、かつての仲間の蛮行を止めようとしている、という内容です。

 

そしてロクに説明をせずに派手に動くため、誤解を招いて案の定、草加を止めようとする巧とぶつかる、という流れになっています。

 

まさかの真里登場!

 

過去の映像の流用ではありますが、2003年にタイムジャッカ―が歴史に介入する流れで、ほんの1シーンではありますが真里が登場します。2003年が舞台のため過去の映像の流用になっていますが、それでも真里が再び登場して巧の名前を叫んだのはサプライズでした。

 

555やオルフェノクのいない歴史を歩んだ15年後の巧と草加

 

さて、あれから15年が経過した巧と草加ですが、その関係性はどうなっているのでしょうか?それを考える前に、大前提として"ある事実"を認識しておく必要があります。それは第6話に登場している巧と草加は、仮面ライダーオルフェノクのいない歴史を歩んできた2人である、という事実です。

 

これはもうジオウでは恒例の流れですが、タイムジャッカ―によって力を奪われると、仮面ライダーであった歴史も失われてしまいます。それと同時に、仮面ライダーにまつわる存在――555の場合だとオルフェノクの存在も歴史から抹消されます。

 

つまり巧と草加は、オルフェノク仮面ライダーのいない世界で知り合い、本編と同様めっちゃ仲の悪い関係性になっているということです。しかも巧が出した名刺には啓太郎のクリーニング屋の名前があったので、おそらく真里や啓太郎とも正史と似たような関係性を築いているのでしょう。 

 

仮面ライダーオルフェノクがいなくても、巧は真里と出会い、東京を目指し、その過程で啓太郎と出会い、クリーニング屋を始め、そのあと草加とも出会う。そして15年経過しても関係性は変わらずにいるっぽいと。なんというか、オルフェノクや変身が描かれなかったのは寂しいですが、これはこれで感慨深いですね。

 

まあ、草加はともかく巧役の半田健人さんは、ここ数年で度々他のライダー作品に出演しては変身を披露してくれているので、こういう内容もいいなと思います。

 

というか、みんな忘れているかもしれないけど、正史のままだと二人とも死んでますからね!?

 

15年後の巧と草加!ファンが待ち望んだ和解が描かれる!?

 

巧と草加と言えば、死ぬほど仲が悪いことで有名です。ジオウではソウゴとゲイツがまあまあ仲が悪いですが、とはいえ2人共人間としては出来ているので、そこまで極端に悪いわけではなく、ある種微笑ましさすらあります。

 

しかし巧と草加の仲の悪さはガチです。一歩間違えれば殺人事件に発展しそうなドロドロとした関係性になっています。

 

そんな二人の15年後の関係性はどうなっているのでしょうか?

 

答えは最悪です笑

めちゃくちゃ仲が悪い。相変わらず最悪です。でも、ただ仲が悪いだけの二人が15年もつるんでいるわけがありません。そう、2人はお互いのことが大嫌いですが、それでも仲間なんですよね。555本編のときはそれをお互い口に出せずに、草加オルフェノクによって殺害されてしまいます。

 

そしてジオウの6話では、555本編と同じような流れで草加がアナザーオルフェノクによって殺されかけます。そしてギリギリのところで巧が登場し、草加を助け出します。555本編では間に合わなかったところを、今回はちゃんと間に合ったのです。そして巧が草加に対して口にした言葉が熱い!!!

 

「俺はお前が嫌いだ草加。けどな、お前は俺の仲間なんだよ!悔しいことにな」

 

巧がずっと草加に対して抱いていた思いです。これをちゃんと草加に対して口にできるところを、本編から15年越しに見れるとは思っていませんでした。そんな巧の言葉に対して、草加が何も反応を返さないのもいい。結局明確に和解する描写はなく、仲は悪いままですが、おそらく草加も考えていることは同じでしょう。

 

仲は悪いままだけど、それでも二人はなんだかんだで仲間で、その関係性はこれからも続いていくのでしょうね。

 

はじめての草加生存エンド!

 

さて、もうここまでの流れで今回草加が生存することは明らかですが、555ファンとしてはとても感慨深いのではないでしょうか。ここで草加のこれまでの輝かしい歴史をご覧ください。

 

555本編では首の骨を折られて死亡

劇場版では心臓を貫かれて死亡

劇場版の小説版でも死亡

小説版では四肢をもがれ腐って死亡

平成vs昭和では回想で死亡

4号では巧の発言により死亡確認

 

並行世界でも歴史改変ものでも、尽く草加は死んできました。そんな彼がはじめて生き残ったのがジオウです。555ファンとしてはとても感慨深いです。またジオウの中盤や映画なんかで、巧と一緒に再登場してくれることを願います。