PS4のスパイダーマン!Marvel’s Spider-Manを50時間以上プレイした感想!不満点と痺れた点!全部書きます!
こんにちは!
今更ながらPS4 スパイダーマンこと『Marvel’s Spider-Man』をプレイしたので、感想のほうを書いていきたいと思います。ちなみにプレイ時間は50時間以上、メインストーリーはクリア済み、サブクエストもほとんどコンプリートした状態です。
ちなみに前提として、僕のスパイダーマンに対する理解度は原作未読、映画はサムライミ版、アメスパ、MCU版(シビルウォー、インフィニティウォー含む)を全て鑑賞した状態です。若おかみと仲良しのヴェノムは近々見に行きたいと考えています。こんな感じの状態でプレイしました。
あ、あと肝心なことなのですが、僕はこれの一つ前のスパイダーマンゲームにあたるアメイジングスパイダーマン2をプレイし、心底ガッカリした過去があります。それを踏まえた上で、抱いた感想を書いていきます。
進化したオープンワールド!何もかもがシームレス!
まず最初に感動したのは、全てがオープンワールドで、戦闘やイベントシーンなどにもシームレスに移行するという点です。一部ロードを挟むシーンもありますが、別段気になるほど長くない上に、本当に最低限なので問題はありません。
とはいえ、今時のPS4のオープンワールドなら、上記のことは"やって当然"のことで、洋ゲーのみならず日本国内のゲーム(ドラゴンエンジン以降の龍が如く、FF15等)でも普通にやっていることです。アメコミキャラゲーについても、バットマンのアーカムシリーズはPS3の時代から当たり前のようにやっていました。
ただ、その当たり前がこれまでのスパイダーマンのゲームでは"できていません"でした。具体的にはアメイジングスパイダーマン2のゲームですね。これはPS3初期のゲームとかではなく、PS4でもリリースされているゲームです。
これの何がヤバイって、たとえば路上で発生する強盗事件。
今回の新スパイダーマンでは軽快に発生地点まで移動し、シームレスに戦闘へと移行します。強盗たちを倒さずに移動しにいくことも可能ですし、強盗達を倒した後にまた探索に戻ることも可能です。いずれにしてもロード画面などは挟まずに全てをシームレスに行うことができます。
しかし、アメスパ2のゲームでは全ての戦闘でロードを挟むのです。それほど長時間のロードではありませんが、強盗程度でいちいちロードを挟まれていてはストレスが凄まじいです。
今回はそれが完全に解消されていて、スパイダーマンのゲームがその他の洋ゲーの水準に達したということにまず感動しました。
軽快な移動!オープンワールドとスパイディーの相性は抜群!
さて、ここまではようやくスパイダーマンがバットマン等の他オープンワールドゲームと同じフィールドに立った、というお話です。言わばやって当たり前とも言える要素なのですが、ここから先は当たり前以上の要素になっています。
スパイダーマンのオープンワールドということで、当然のことながらプレイヤーの思うがままにニューヨーク内を自由に移動することができます。これ自体は当然のことなのですが、スパイダーマンの移動との相性が抜群過ぎて、移動の気持ちよさはこれまでプレイしてきたオープンワールドゲームの中でも屈指の出来!
スパイダーマンらしい移動の気持ちよさ自体はアメスパ2でもある程度再現されてはいましたが、グラフィックの向上、あらゆる個所のシームレス化、そして更に細かい挙動やモブのAIの向上、ど派手な演出などにより、更なるステージに行ったと言っていいでしょう。
特に街全体を使ったヴィランとの戦闘は、限定的な空間のみの戦闘だった前作アメスパ2では絶対に味わえないものです。
まさにスパイダーマンだからこそ実現できた究極のオープンワールド体験と言っていいでしょう。
映画版と戦える極上のシナリオ体験!
本作の特徴の一つとして、シナリオにも非常に力が入っているという点です。まずベンおじさんの死は当然の如くスキップで、スパイダーマンは既に社会人で、既にピーターパーカーがスパイダーマンとして活動を始めてから、数年が経過しているという設定になっています。
映画の設定をなぞらずに完全にゲームオリジナルな初期設定となっていて、制作側の自分たちのスパイダーマンをやろう!という強い意志を感じます。
登場するヴィランもちゃんと絞られていて、対立軸が無駄に増えてシナリオが破綻するという悲劇は起きていません。それどころか、一人の男がヴィランになるまでの流れを非常に丁寧に描いています。誰がそうなるかはネタバレになるため伏せておきますが、クライマックスの彼とのバトルではスパイダーマンと同じ気持ちで悲しみながら彼を殴りました。
そしてもう一つ大きな特徴としては、スパイダーマン以外のプレイアブルキャラクターが存在するという点です。
それはスパイディーの女ことMJと、マイルズという青年になります。この二人は本作の第二第三の主人公と言っても過言ではないです。終盤ではこの3人がチームのような存在となって動くことになります。
MJはスパイダーマンとのロマンスが描かれ、スパイダーマンのピーターパーカーとしての人間性をしっかりと描いてくれます。本筋にもガッツリと関わって来て、シナリオ面を単調にさせない存在として存在感を発揮していました。
マイルズは裏主人公と言っても過言ではない存在で、一般人がスパイダーマンと関わることで精神的に成長していく様が描かれていきます。スパイダーマンファンは彼の名前を聞いてピンと来たかもしれませんが、お察しの通り彼には一つの大きな結末が用意されていて、本作のドラマチックな部分を何倍にも魅力的なものにしてくれています。
不満点!ここもうちょっとどうにかならなかったの!?
ここからは不満点です。
まずMJとマイルズの操作パートが非常にダルい。この二人に戦闘能力は存在しないため、必然的にステルスゲームとなるのですが、これがめちゃくちゃつまらない。
ステルスゲームとしての作り込みがあまりに甘すぎる。どれくらい酷いかと言うと、敵のAIがとにかくガバガバで、目の前を通過しても気付かれない。
そもそもさっきまで爽快なアクションをしていたのに、急にガバガバなステルスゲームにされても困惑してしまう。それも一度くらいなら「お、こういうのもあるんだな」と切り替えられますが、結構な頻度で挿入されるためうんざりしてしまいます。
シナリオ的にはMJとマイルズはとても大事な存在ですが、彼らの操作パートはただただ苦痛でしかなかったです。感情移入や愛着を持つ上で操作パートは効果的と言えますが、どうせやるならもうちょっと作り込んだ上でやって欲しかったというのが正直なところです。
これが一番大きな不満点ですが、もう一つの不満点としては、あるキャラクターがただただ不愉快ということです。
そのキャラクターというのがこちら、シルバー・セーブルです。
このキャラクターはスパイダーマンと敵対する特殊部隊を指揮する存在です。完全な敵というわけではなく、一応共通の敵を追い掛ける第三勢力的な存在ですね。
狙いとしてはアベンジャーズのブラックウィドウ的な、戦えて知的なかっこいい女性キャラクターなのでしょうが、正直なところ全て失敗しています。結果から言うと、高圧的で無能な暴力キャラクターにしかなっていません。シナリオ的に彼女が動いたことによって何かプラスに動くわけでもなく、最後まで不愉快なだけのキャラクターとして物語から退場します。
いいんです。別に高圧的な点と暴力的な点は全然いいんです。
ただ、だったらせめて何かしらの活躍はしてくれというのが正直なところです。高圧的で暴力的で、その上ただただ足を引っ張るだけなので、一体この人はなにをしに来たんだろう、、
まとめ
一部不満点もありましたが、それでも総合的には非常によくできたゲームとなっていました。これこそ究極のスパイダーマンゲームと言えるでしょう。続編を作る余地は残されていて、他のアベンジャーズキャラクターの登場も示唆されているので、ゲーム版ユニバースの今後にも期待が膨らみますね。
では、DLCなどをやりながら続編の発表を待ちましょう!