田中の胃袋in the city

主にホテルやUSJ、映画やゲームについて書きます。稀にそれ以外の題材も扱いますが、基本的にエンタメ重視でやっていきます。

脅威の冒頭20分間!宇宙の恐怖が襲い掛かる「ゼロ・グラビティ」

こんにちは!

皆さん旅行してますか?

 

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出典: www.amazon.co.jp

 

 

僕は旅行が趣味で、いつか宇宙旅行に行きたいと考えていたのですが、「ゼロ・グラビティ」を見て考えを改めました。宇宙を舞台にしたスリラー映画はいくつも見てきましたが、「宇宙にだけは行きたくない」と思ったのは初めてです。

 

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というわけで少し前の映画になりますが、「ゼロ・グラビティ」という作品を鑑賞しました。

 

 

長回し映像とは

 

まずこの映画を語る前に、長回しという技法の簡単な解説をします。

 

映画に限らずに普通映像というのは、ずっとカメラを回し続けているわけではありません。何度もカットを入れて、最終的に編集の段階でいくつもの映像を繋ぎ合わせていきます。仮面ライダーなんかは単調な映像にしないためか、カット数が多いので有名ですね。

 

もうお分かりかと思いますが、長回しとはカットをいれずに長い時間1カットで撮る技法を言います。

 

さすがに全編長回しというわけにはいきませんが、1カットがある程度長ければ長回しを呼ばれます。

 

ちなみに具体例を出すと、こちらの映像が長回しになります。メタルギアソリッド5グラウンドゼロズというゲーム作品です。うまく長回しを活用して臨場感のある映像に仕上がっています。

 

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ゲームの場合、フルCGのため長回しをやり易いのですが、ただ長回しをすればいいというわけではありません。カメラや人物の移動経路を計算した上で、見せたいものを効果的に魅せなくてはなりません。

 

本作「ゼロ・グラビティ」では、それが圧倒的にうまいと感じました。

 

映画史に残る衝撃の冒頭20分!

 

監督は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」や、「トゥモローワールド」などのアルフォンソ・キュアロンさんです。どちらも大好きな映画で、特に「トゥモローワールド」では運転中の襲撃シーンが凄まじいインパクトがありました。

 

5分程度のシーンで、先ほど説明した長回し映像で、走行中に襲撃されるシーンを臨場感たっぷりに魅せてくれました。このシーンだけでも見る価値があると言っていい映画です。

 

そして本作「ゼロ・グラビティ」ではなんと、冒頭約20分に渡って長回し映像が用意されています。めちゃくちゃザックリ説明すると、宇宙で作業しているときに、爆破された人工衛星などが降り注ぎ、宇宙が一気に地獄と化す~というものですが、この一連のシーンの衝撃は相当なものでした。

 

 宇宙の神秘が恐怖に変わるその瞬間。あまりの恐怖と緊張感に、自宅のテレビで見ているのに喉がカラカラになりました。

 

冒頭20分以降も当然面白いのですが、この20分だけでもうお腹いっぱいなレベルです。

 

たった二人の登場人物と人間ドラマ

 

この作品ですが、一番の見所は間違いなく映像です。

 

しかし人間ドラマもまたよくできています。

 

登場人物はたったの二名とかなり少なく、そのうち一人は魅力的ながら登場している時間も短く、実質登場人物は一人の映画です。その一人が、孤独な状況の中で精神的に成長していく様をめちゃくちゃ丁寧に描いています。

 

台詞がなくても、キャラクターがいなくても、ドラマは描けるというのがよく分かります。

 

キュアロン監督の次回作はNetflix

 

さて、この「ゼロ・グラビティ」を最後に新作が発表されていなかったアルフォンソ・キュアロン監督ですが、どうやら新作はNetflixでやるようですね。

 

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70年代メキシコシティを舞台にした物語のようですが、やりたいことをやっているようですごく楽しみです。

 

ゼロ・グラビティ」とは大きく異なりそうですが、キュアロン監督がどういう映像を見せてくれるのか楽しみで仕方ありません。